オヤジの知恵袋

50代のオヤジが、これまで読んだ様々な本で得た知識。あるいは体験、若干の持っている知識を使って、快適に生きるための様々な工夫や心の保ち方、ノウハウを凡人としての目線で解説しました。

ミニマリストというあり方をマイペースで

 不勉強このうえないのだが。ミニマリストという存在があるのを、今の今まで知らなかった。

 だが、吉祥寺の本屋でふと手に取った「手ぶらで生きる」(しぶ著 サンクチュアリ出版)というのを読んで、改めて認識を新たにした。ミニマリストという言葉から察すると、通常ならばモノを持たずにシンプルな生活をするという感じであろう。だが、実はその解釈とは似て非なるものだった。

 

ともかく、無駄なものを自分からそぎ落としていって、逆に自分にとって一番大事なものが何かを気付きを得て、それだけに集中しようというものだ。その削ぎ落し方のノウハウが、この本には記されている。特に印象に残ったのは、〇固定費化を考えて経済をシンプルにする〇一日一食にしてシンプルな食への取り組み方をする〇一点豪華主義を目指せ〇人を傷つけ、傷つけられるのを恐れない、などの部分だ。

 

特に、固定費化を図るというのは、凡人のオヤジでもすぐに取り組めそうだ。具体的にできるのは、食材だろう。一定の予算を決めておいて、その範囲できっちりとやるようにする。また、一点豪華主義の部分は、自分の場合は好きな分野である心理学や歴史、たまに法律関係の本などは他をそぎ落としても、お金はかけるか。

 

また、これは著者の信念が吐露されているのが、人を傷つけ、傷つけられるのを恐れない、という部分で。これだけ、多様な価値観があり正解がないといわれている時代だから、逆に言えば、自分の意見はうやむやにしないほうがいい、と指摘する。もちろん、人には人の考え方があるというのは当たり前だ。そんなことは当然として、でも自分はこう思うというのを言えばいいのだ。

 

シンプルに行動し、ただし自分の大事なことには集中する。さらに、思考もシンプルに自分の好悪の意見はすっきりと言う。ミニマリストは、真のスタイリストのような気がする。

凡人のオヤジとしては、ミニマリストにはなれないが。せめて、マイペースでできることは自分なりに咀嚼して取り組みたいなぁとは思うし。そういう活用の仕方で、チャレンジすれば多くの人も、マイペースのミニマリストになれて快適に生きられるのではないか。