オヤジの知恵袋

50代のオヤジが、これまで読んだ様々な本で得た知識。あるいは体験、若干の持っている知識を使って、快適に生きるための様々な工夫や心の保ち方、ノウハウを凡人としての目線で解説しました。

暮らしの中でかかる費用は国や公的機関の諸制度活用で安くしてみよう。とりあえず入院したら限度額適用認定書を取れ

 前回、前々回とミニマリストの在り方について言及した。しつこいが、今回も書く。もっとも、自分自身はミニマリストというようなきちんとしたものではなく、無駄が多い生活を送っている。何とかしたいとは思うが・・。

ところで、このミニマリストの鉄則の中に、なるべく固定費化をするというのがあるのは書いたとおりだ。これは、食費や通信代など全体に関することでもそうだが、他にも当てはまる。特に、この中高年オヤジになると医療費の部分の工夫だ。

いくら健康体だと威張ったところで、年には勝てない。何があるかわからないのだ。そいう状況になるのは嫌な話だが、なったら仕方ない。だが、意識不明でもないのなら必やらなければいけないことがある。それは、保険証発行元に言って、限度額適用認定証をもらっておくことだ。なにも社会保険加入者だけではなく、国民健康保険加入者ももちろん対象になる。自分の保険証に書かれている発行元の電話番号に連絡して、申請用紙をもらうのだ。各ホームページからでもダウンロード可能だ。送り先は、病院にもしてもらえる。そのうえで、それに記入して送り返す。まぁ、たいていの場合はそのまま機械的に送られてくる。

それをすぐに、窓口に出しておくことだ。退院時の支払いの際には大幅に減額される。目安としては、平均所得くらいの人が100万円くらいの医療サービスを受けたとしたら、窓口での自己負担額は9万円程度となる。これが申請しないと、通常の3割負担の30万円を支払うことになる。ぜんぜん違う。

まさに、工夫した固定費化を考えた行き方ということになるだろう。

このように、自己申請だし積極的に宣伝はされていないが、活用できる国や自治体の諸制度というのは数多くある。情報自体は必ず、ホームページなどで公開されているはずだから、活用したほうがいい。

 

工夫した固定費化を図ろうということだ。

好きを仕事にと言うが、とりあえずは割り切ってバランスをみてもいい

 よく好きを仕事にしようと言われる。それでこそ、人は最大限のパフォーマンスを発揮できると。

 

これは確かにその通りで。中野信子氏や黒川伊保子氏のような脳科学関係の研究者たちも、人間の脳の構造から肯定している。ありていにいうと、直観と好奇心で行動し好きなことに集中しようというわけだ。

 

前回のミニマリス云々の記事でも触れたが、そのためには自分のものをそぎ落としていって本当に自分がしたかったことを見つけ、それに集中するというアプローチの方法がある。これも有効だと思うし、いや逆に、こうしないと今の情報があふれた時代では見つけられないと思う。自分探しといって旅行などに行くよりも、よっぽどリーズナブルだ。

 

だが、その見つけたものが即、生活経済に結び付くかというとどうだろうか。それは、SNSを発信したりなど、いろいろとあるだろうが。すぐにはなかなか難しい側面もあると思う。また、どこかに勤める形にしても、未経験でいきなり採用されるとは思えない。あるいは資格取得が必要な分野もあるだろう。

 

では、どうするか。これも「手ぶらで生きる」(しぶ氏、サンクチュアリ出版)に書いてあったのだが、まずは自分が生活するに必要な額を算出することだ。食費、家賃、光熱費、あとほかに何か支払いがあれば、その額だ。気を付けないといけいないのは、この額を算定するにあたって、本当に削ぎ落とした最低の額にしておくことだ。今現在のレベルで見たら生活の変革にはつながらないからだ。

 

で、このぎりぎりの額が算出できたら、それに見合う仕事を探してみることだ。どんな仕事でもいい。経済のための仕事と割り切ってもいいだろう。もちろん、現在、勤めがある人は、ストレスが体調を崩すほどではないなら、そのまま勤めてもいいだろうが。

 

そのうえで、改めてプラスアルファで好きなことにチャレンジしていく。好きなことなら、余暇を使ってもかまわないはずだ。趣味と一致しているのだから。

この手法を一度試してみると、意外に自分はそれほど収入がなくても大丈夫だったと気づくものだ。たとえ職は変えない人でも、安心感が生まれる。

 

ちょっとチャレンジしてみると面白い手法だろう。

ミニマリストというあり方をマイペースで

 不勉強このうえないのだが。ミニマリストという存在があるのを、今の今まで知らなかった。

 だが、吉祥寺の本屋でふと手に取った「手ぶらで生きる」(しぶ著 サンクチュアリ出版)というのを読んで、改めて認識を新たにした。ミニマリストという言葉から察すると、通常ならばモノを持たずにシンプルな生活をするという感じであろう。だが、実はその解釈とは似て非なるものだった。

 

ともかく、無駄なものを自分からそぎ落としていって、逆に自分にとって一番大事なものが何かを気付きを得て、それだけに集中しようというものだ。その削ぎ落し方のノウハウが、この本には記されている。特に印象に残ったのは、〇固定費化を考えて経済をシンプルにする〇一日一食にしてシンプルな食への取り組み方をする〇一点豪華主義を目指せ〇人を傷つけ、傷つけられるのを恐れない、などの部分だ。

 

特に、固定費化を図るというのは、凡人のオヤジでもすぐに取り組めそうだ。具体的にできるのは、食材だろう。一定の予算を決めておいて、その範囲できっちりとやるようにする。また、一点豪華主義の部分は、自分の場合は好きな分野である心理学や歴史、たまに法律関係の本などは他をそぎ落としても、お金はかけるか。

 

また、これは著者の信念が吐露されているのが、人を傷つけ、傷つけられるのを恐れない、という部分で。これだけ、多様な価値観があり正解がないといわれている時代だから、逆に言えば、自分の意見はうやむやにしないほうがいい、と指摘する。もちろん、人には人の考え方があるというのは当たり前だ。そんなことは当然として、でも自分はこう思うというのを言えばいいのだ。

 

シンプルに行動し、ただし自分の大事なことには集中する。さらに、思考もシンプルに自分の好悪の意見はすっきりと言う。ミニマリストは、真のスタイリストのような気がする。

凡人のオヤジとしては、ミニマリストにはなれないが。せめて、マイペースでできることは自分なりに咀嚼して取り組みたいなぁとは思うし。そういう活用の仕方で、チャレンジすれば多くの人も、マイペースのミニマリストになれて快適に生きられるのではないか。